こんにちは、BILL JAKE BEATSです。
この記事では、無料のオートチューン系ピッチ補正VSTプラグインを紹介しています。その他の無料プラグインについてはDAW / DTM 無料VSTプラグイン情報をご参照ください。
中にはaax対応でPro Toolsでも使えるのもあります!!
ケロケロはどこからやってきた?
ケロケロはもともとはAutoTuneというソフトで作られたもの。今回紹介するのは無料とはいえ使えるのですが、やはり亜流ではあります。
本気でやるとなると、なんだかんだオリジナルAutoTuneは便利。ちゃんとケロケロしたい人はさっさと買っておいたほうがいいでしょう。
Antares Auto-Tune
オートチューンで補正、もしくはケロケロボイスにされたボーカルは、今日では聞かない日はありません。最新のチャートトップシングルからインディーアーティストによるデモトラックまで、あらゆるスタイルの音楽でそれらを聞くことができます。
ケロケロだけではなく、通常の音程のズレや音痴の補正の使い方という意味ではほぼ全ての曲で使われつつあります。
DAW/DTMには必須のピッチ補正ソフトも様々なメーカーがリリースし価格もさがっていますが、それでも数万円となかなか厳しいのでフリーは嬉しいですね。
ちなみに日本ではケロケロと呼ばれるオートチューン系を極端にかけた時の音声効果は海外ではCher effect「シェール効果」とも呼ばれ、シンガーCherの楽曲がその名前の由来だそうです。
当記事で紹介する無料オートチューン・ケロケロボイスVSTプラグイン
- ケロケロはどこからやってきた?
- Graillon2無料版
- MeldaProductionによるMAutoPitch
- GrahamYeadon GSnap
- KeroVee g200kg
- ResonantCavity Voloco
- おまけ:やはりちゃんとしたオートチューンも欲しい
Graillon2無料版
Graillon 2 Free Editionは、とりあえず迷ったらこれから始めてみてというプラグイン。効率的に作業できます。PCとMac両対応でVSTおよびAUプラグン対応のDAW DTMソフトがあれば利用できます。ボーカルトラックにインサートし、Correctionモジュールをオンにするだけで準備完了。スケール指定をしてピッチ補正速度を調整したら補正が入ります。
右側にあるミックスノブを使用すると、必要に応じてピッチ補正モジュールとオリジナルの音声のミックス具合を調整することができるので、たとえば元のボーカルと補正されたボーカルをミックスして、独特のコーラスのような効果を出すことができます。
フォルマントも利用できるので音声の質感もコントロール可能。有料版でもお求め安い数千円という価格設定。
ダウンロード: Auburn Sounds - Graillon, live voice changer(WindowsおよびMacOS用の32ビットおよび64ビットVST / AUプラグイン形式)
MeldaProductionによるMAutoPitch
Graillon 2と同等にピッチ補正機能はたかめなMeldaProductionの製品には、ステレオ幅調整、自動ゲイン制御、リミッターなどのいくつかおまけツールが追加されています。またAAX対応なのでPro Toolsユーザーも使えます。
ピッチ補正アルゴリズムは柔軟性があり、速度、範囲、スケール、深さを調整できます。追加されたステレオ幅を広げる機能はボーカルがかなり広がって聞こえるのでおすすめ。ただしこういう系を使用するときは必ずモノラルでミックスを再確認してください。詳しくはこちらの記事で。
ちなみにこのプラグインは単体インストールができず、MeldaProductionのフリーウェアプラグインをまとめてインストールする必要があります。他のプラグインも結構つかえるので、まあ良しとしましょう。
PCおよびMacのVST、AU、AAXプラグイン対応DAW DTMで使えます。
ダウンロード: MAutoPitch (WindowsおよびMacOS用の32ビットおよび64ビットVST / VST3 / AU / AAXプラグイン形式)
GrahamYeadon GSnap
GSnapは、知る限り一番初めにでた無料のオートチューンVSTプラグインです。MIDIノート入力に従ってオーディオ補正ができるので、音楽的に声ネタをメロディにするような用途でも使いやすいです。こちらはオートチューンなどではおなじみの機能ですが、上述のプラグイン2種は指定したスケールに合わせることになるので、midiで直接音声の音程をコントロールしたい場合はこちらがおすすめです。代わりにGraillon 2やMAutoPitchにあったフォルマントシフト機能はありません。
また、GSnapはWindowsでのみの動作となります。マニュアルもちゃんとあるのも素晴らしい。
ダウンロード: GSnap (WindowsVSTプラグイン形式)
KeroVee g200kg
KeroVeeは、2010年にリリースされた歴史ある無料ピッチ補正ツールです。察しの良い人は気がつくかもですが、製品名にケロと入っているのは日本製だからです。GSnapに見られるMIDI入力モードも備えています。また、Graillon 2やMAutoPitchと同様に、フルオートモードでも動作します。
Windows専用、また32ビットプラグインのみのようなので、DAWによっては互換性問題はあるかもしれません。
ダウンロード: KeroVee (Windows用の32ビットVSTプラグイン形式)
ResonantCavity Voloco
Volocoは、クリエイティブツールとしてのみ使用するために設計されたシンプルな無料のオートチューンエフェクトVSTです。ボーカルピッチ補正用途ではなく、意図的にロボットのような声にするタイプのオートチューンプラグインです。
VolocoはデスクトップオペレーティングシステムでVST3およびAUプラグインとして利用できますが、iOS Androidにも対応の使用を目的としています。Volocoのアプリバージョンは、モバイルデバイスに最適な無料のオートチューンです。
ダウンロード: https://resonantcavity.com/plugin/
(WindowsおよびmacOS用の32ビットおよび64ビットVST3 / AUプラグイン形式)
おまけ:やはりちゃんとしたオートチューンも欲しい
遊び程度なら上述の無料版でも大丈夫でしょう。本気でやるとなると、やはりなんだかんだオリジナルAutoTuneは便利。
時間効率や音質的にも自分なら有料でこちらを買います。
Antares Auto-Tune