「就職するなら好きな音楽関係で」と思っている就活生や、既に就職してしまったけど「やっぱり好きな音楽を仕事にしたい」という方は多いのではないでしょうか。お金のためではないけど、やっぱり給与水準は気になる・・
ということで本記事ではそんな音楽関係の仕事の推定収入などをリアルな情報でまとめました。
- 1位 推定平均年収700万円
- 2位 推定平均年収650万
- 3位 推定平均年収600万
- 4位 推定平均年収500万
- 6位 推定平均年収400万
- 7位 推定平均年収350万
- 8位 推定平均年収300マン以下、、、、
ご参考まで、私はこれまでに、、、
DJ向けのレコード店バイヤー
クラブのブッキングマネージャー
海外アーティストの国内ツアーオーガナイザー
中古楽器の販売
海外のオーディオ機材メーカー数社
非専属でメジャーレーベル系の作編曲家
インディーレーベルの運営
ミュージシャンへのトラック提供
音楽ウェブメディア運営
本業と、掛け持ちをしながらのものもありすが、このような仕事をしていました。
さらに仕事のなかで関わった方には
メジャーレーベル勤務
マスタリングエンジニア
ミキシングエンジニア
PAオペレーター
楽器店勤務
音楽雑誌勤務
音楽ライター
業務用オーディオ機器販売会社
オーディオ機器メーカー
ミュージシャン・クリエイター
インディーレーベル運営
外資の音楽配信大手
ライブ機器レンタル・PA会社
大手CDショップ勤務
といった仕事をされている方がおられました。
今回の記事は自分の経験に加え、深い付き合いのある方からの情報や、転職の声がかかった時にきいた推定年収情報を書いていきます。
あくまで一個人が得た情報からの推定なのと、個人差は当然あるのでご参考までに
また、自営系と会社勤務系では振り幅がことなるので今回は会社勤務系に特化した記事とします。フリーランス、自営系はまたそのうち書きます。
1位 推定平均年収700万円
外資系業務用オーディオ機器メーカー
メーカーによりピンキリですが、スタジオやライブ設備、放送局などプロ向けの機材を販売している外資の日本支社は比較的給与水準は高めです。コンシューマー〜プロシューマー系となると1−2割下がります。残念ながらあまり大きな規模ではないので新卒を取るところは少ないです。日経の近い業界からの中途だとチャンスあると思います。
ただし日本のように終身雇用はないので安定性は低いです。また社員向けの福利厚生も最低限レベルだったりします。また、英語が話せることが条件となることが多いです。
大体ですが30代で500−600万あたり、40代で800万あたり、役付となれば1000−2000万もあり得ます。
2位 推定平均年収650万
外資系配信企業
英語が必要なかったりするポジションなどでは薄給となりがちなようで、年収にはムラがありました。ただ、いまは外資数社の独占状態で、国内でそれを追いかける楽天なども音楽部門は残念な状況のため、それなりの給与水準のようです。
3位 推定平均年収600万
放送局・大手ゲーム会社勤務のMAやサウンドの仕事
厳密には音楽とはいいませんが音系ということで、、激務ですが、放送局自体が給与水準高めなので、放送局本体で雇われればそれなりの給与となります。これが下請けや子会社のプロダクションなどになるとドンと下がります。また年功序列なので若いうちは薄給で仕事もきついです。もちろん一番のおすすめは某国営
4位 推定平均年収500万
大手ゲーム会社勤務のMAやサウンドの仕事
大手ゲーム会社も放送局と同様な感じです。全体の水準が音楽業界に比べれば高めという感じでしょうか。
5位 推定平均年収450万
メジャーレーベル勤務・国内系機材メーカー・外資系コンシューマー向け機材メーカー
こちらも基本は激務かつ狭き門ですが、給与水準は音楽業界内ではましな部類です。
外資レーベルも日系化していて年功序列であまり給与水準は変わらないようです。
ある程度の地位まで行けば年収1000万プレイヤーもいます。メジャーレーベルに勤務してるエンジニアなどもこのあたりの水準です。
国内の音楽機材メーカーも生き残っているのは大手ばかりなので、似たような水準のようです。会社の信用もあるのでローンで都内の安めの家なら買えるでしょう。
外資系コンシューマー音楽機材メーカーは安定度低く、新卒はほとんどとりません。中途で入るのが基本ですが、外資ということで転職後にクビになることもあります。クビになると、なかなか潰しが利かないので結構ギャンブルです。しっかりと実績を積んでクビになっても転職先が確保できるようにしておいたほうがいいでしょう。
6位 推定平均年収400万
業務用オーディオ機器販売、施工会社
多くは零細系企業となるので、かなりピンキリですが、ややブラックな働き方も少なくなく、給与水準も微妙なところです。
7位 推定平均年収350万
ライブ機器レンタル・PA会社・ライブ企画運営会社
土日もないし、夜も仕事の世界で普通ならドブラック。給与水準も低いです。
若いうちにみな体を壊したりして辞めるので、生き残れれば40台以降の役職つきなら600万〜はもらえると思いますが、ピンキリですね、、。
ちなみに若いうちから膝や腰やっちゃう人が結構います
8位 推定平均年収300マン以下、、、、
大手CDショップ・音楽系雑誌・クラブ・ライブハウス・大きめのインディーレーベル勤務などなど
この辺りはカオスな世界です。バイトかバイト同等の条件からスタートし、ほとんど給料が増えません。そもそも利益率は低く、若くて安い労働力を大量導入しないと成り立たないビジネスモデルなので、当然平均年収は低いです。拘束時間もながいです。若いうちに辞めずにトップにいってもほどほど程度の給与なので、ある程度の収入を確保したい場合は独立するか、早い段階で転職を視野に入れるか、考えないといけません。今の時代、年収300マンでも幸せという生き方はもちろんありだと思います。子供だって共働きならなんとか育てられるでしょうしね。
好きなことをしているという意識で働く業界なので無粋な記事ではありますが、働きたい人が多いので基本は給与水準は他の業界より低めです。アパレルの業界なども近いかもしれません。また、本気で音楽以外に何も自分にはありませんくらい、不器用かつ愚直に好きな人にしかおすすめはしません。激務で入社1年でかなりの人が脱落しますし、続けていても給与水準は低いですし、好きな音楽に関わっていると言っても仕事は仕事。普通は飽きてしまいます。30歳の頃にはおおくの人が「人生の転機・・」などと考え始め転職し始めます。自分もそうでした。でもまあ独特な経験ができたのと20代は本気で走り抜けた!なんてクサイことを思える思い出ものこったので、全然後悔はありません。普通の会社で普通の給与水準で普通に働くという道には戻れませんが、戻りたいとも思いません。